県活動報告
2021年度 宮崎県看護連盟通常総会が開催されました
開催日:2021年7月3日(土)
時間:13:00〜16:30
場所:宮崎県看護等研修センター 大研修室
・会員数:1952名(2021年7月3日現在)
・総会出席者数:34名(会員15名、役員19名)
・委任状:1776名
・来賓:3名
・宮崎県看護協会 会長 中武郁子 様
・石田昌宏 参議院議員
・鈴村かずえ 日南市議会議員
本年度の宮崎県看護連盟通常総会は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とし、規模を縮小して開催されました。
会員の皆様には、事前に開催規模の縮小をご案内させていただき、ご理解・ご協力頂けた事に感謝申し上げます。
<宮崎県看護連盟 渡部京子会長からの挨拶>
平素より会員の皆様には、宮崎県看護連盟活動についてのご理解・ご協力を頂き、心から感謝申し上げます。また、昨年から続いている新型コロナウイルス感染症に際しましては、医療の最前線で闘う医療従事者の皆様のご尽力に心から感謝と敬意を表します。第三波、第四波と流行の波が来るたびに感染拡大が大きくなり、病症逼迫、医療崩壊寸前と言われながら、なんとか持ちこたえていられるのは、医療従事者、特に看護職の皆様のご尽力によるものと感謝いたします。
「2020年は、新型コロナウイルス感染症により十分な看護連盟活動ができない状況でした。そんな中、看護連盟は看護協会と協動して、看護職の危険手当、ワクチン接種の優先順位等といった要望の際に看護職の現場の厳しさや今現在で何が困っているのかを、看護職国会議員は勿論の事、宮崎県選出国会議員・宮崎県議会議員の皆様に「看護の現場の状況」「何に一番困っているのか」「辛い状況は何か」をお伝えしてきました。
新型コロナウイルス感染症はまだまだ収束の気配は見えませんが、ワクチン接種も開始になり少し先の光が見えてきたように思います。一日も早く収束の日が訪れることを祈っております。
今年度も会員の皆様のご支援・ご協力を、心よりお願い申し上げます。
<来賓挨拶>
宮崎県看護協会 中武 郁子 会長
宮崎県看護連盟通常総会の開催を心よりお祝い申し上げます。日頃から看護協会の活動にご支援いただきありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、世界中の生活様式を変化させることになりました。
コロナ禍でも看護を継続していただいている全ての看護職・医療従事者に感謝いたします。コロナ禍での現場においては、様々なジレンマや無力感、過酷な環境で疲弊して離職に繋がっている事に心が痛みました。一方で「看護職への関心がこれほどまでに高まったことはない」また、「今回ほど政治の力の必要感じたことはない」と感じています。「政策決定の場の看護職の代表を送る」ことの重要性を強く感じました。
私が学生時代、石本茂先生の講演をお聞きする機会がありました。私たちのために看護現場をよくしてくだろうとしていることが感じ取れました。その後東京の大学病院に勤務した際には、横山フクさんの選挙カーに同乗してウグイス嬢をしたことがありました。それからずっと看護連盟会員です。私は、「看護師が看護連盟会員であること」が当たり前にしていかなければいけないと強く思っています。
看護師国家試験では、毎年約5.5万人の合格者を出しています。看護師という職業の魅力を発信し、看護職が生き生きと働けるよう、看護職を支援して頂ける代表(国会議員、県・市議会議員)を議会の場へ送ることが大切だと痛感しているところです。
本日は、総会の開催にあたり役員、青年部の皆様に心より敬意を申し上げご挨拶を致します。
<石田昌宏参議院議員からのご挨拶(ご自宅からオンラインにて)>
宮崎県看護連盟通常総会の開催、おめでとうございます。
自宅からオンラインでの参加となり、皆様と直接お会いできないのは残念です。
しかし、オンラインが整備された事で「これまでの各県の総会には、1日1箇所しか参加できませんでしたが、オンラインであれば数カ所の総会に参加する事が可能」になりました。
現場での皆様のご努力に感謝し、「少しでも現場のために」と頑張ってきたつもりですが、これからも頑張って参ります。
この度、ナースセンターへの看護師資格届出制度から、「マイナンバーを活用した看護職の資格管理」の議論がすすめられています。まだ詳細はこれからですが、この法整備を行ううえで「看護師」という資格だけではなく「認定看護師」や「専門看護師」、「特定行為」等の研修修了の管理も同時に行え、かつ潜在看護師の管理も確実に行う事ができます。また、看護職の人数の把握だけではなく、時代の変化とともに「看護の質」がこれまで以上に問われることになります。その「看護の質」を保証するためにも、看護職ひとりひとりがどのような研修を受講しているのか?また、看護職としてどの方向性を目指すのか?の指針となると考えます。
アフターコロナの考え方に通じるところがあるかと思いますが、「時代が変わる」という事です。
これまで以上に「質」を問われる時代となり、その質の保証のためには看護職は「どの研修を受講すれば良いのか」を明らかにすることが必要となるでしょう。
<特別講演>(一部抜粋)
特別講演では、「コロナ禍の看護連盟の役割」について日本看護連盟の大島敏子会長からご講演いただきました。まずは、「看護連盟の為すべきこと」として
1.日本看護協会の政策実現のため、看護職議員を国会・県議会に送り出すこと!
2.看護界にとって大切な職能活動
3.専門職として、社会人として「知識のバランス」と「ふさわしい態度」に「戦略的技術」をもち、活動してゆきましょう!
上記の活動を行う為に、看護者の倫理綱領に基づいたうえで看護を取り巻くさまざまな課題に対しての「政治活動・選挙活動」を正しく行う必要があります。
<看護を取り巻くさまざまな課題>
・人口減少:より少ない人数で、多くの患者の満足をどう表現するか
・医師の働き方改革:看護師業務の見直し、タスクシフト
・労働環境・労働条件の改善:看護職の定着・離職防止
「夜勤がつらい」「給料が安い」「休みが取れない」「感染が怖い」「家族から退職を迫られる」
・看護基礎教育の充実
・看護職(保健師・助産師)の役割・裁量の範囲拡大
・診療報酬・介護報酬の改定
日本看護連盟は、政治活動で政権与党への働きかけを行い、日本看護協会は、政策提言活動で政府及び関係省庁への働きかけを行います。看護連盟は「職能団体」として、看護協会は「公益社団法人」としての意義を正しく理解し、役割を分担しています。
以上
審議事項は、南第3支部の井上由紀子さん、県央第5支部の中村真梨子さんが議長団を務められました。
全ての議案に対して承認を頂きました。
<議長団>
・県南第3支部 井上 由紀子さん(野尻中央病院)
・青年部 中村 真梨子さん(古賀総合病院)
<報告事項>
- 2020年度 日本看護連盟総会及び会議報告
- 2020年度 宮崎県通常総会報告
- 2020年度 宮崎県役員会報告
- 2020年度 宮崎県看護連盟事業報告
- 2020年度 決算報告及び監査報告
<審議事項>
- 第1号議案 2021年度スローガン(案)
- 第2号議案 2021年度事業計画(案)
- 第3号議案 2021年度 予算(案)
- 第4号議案 役員改選(案)
<役員選出>
新任役員挨拶
新任
・宮崎県看護連盟幹事 桑原 有希子(愛泉会日南病院)
(県南第2支部長兼任)
・県南第2支部幹事長 黒木 直子 (自宅)
・県央第3支部幹事長 梅原 敏行 (訪問看護ステーションおあふ)
・県南第3支部幹事長 弓削 尚美 (野尻中央病院)
・県幹事(青年部幹事) 藤井 直人 (大悟病院)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、綱領宣言は県央第1支部の折田和子さんが代表で読み上げられました。
また、看護連盟の歌はCDで音源を流し、会場に来られている皆様の「心の中」で歌って頂き、後藤文子副会長の挨拶で閉会となりました。
会場にお集まりいただきました皆様、ありがとうございました。
左)宮崎県看護連盟 渡部京子会長
右)宮崎県看護協会 中武郁子会長
宮崎県看護連盟
広報幹事
弓削正樹