宮崎県看護連盟

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開催日: 2017年11月25日(土)

平成291125日(土)、第11回全国ポリナビワークショップin大阪が開催されました。テーマは「看護協会・看護連盟の連携で看護政策を実現する」。実際にあらゆる現場で働いている看護師が(すべて青年部に所属している看護師が)、現場の声、課題と対応策をプレゼン、それらに対して看護師で参議院議員の石田昌宏先生、同じく衆議院議員木村弥生先生をはじめ、地方議員、大阪府看護協会会長・看護連盟会長、青年部幹事によるパネルディスカッションが行われました。

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トップバッターは京都府看護連盟青年部、嵐悠介さんによる発表。タイトル「救急センターの現状と課題」。年々、救急搬送患者数が増加しているのに対して、現場の医療スタッフの人員は増加していないという現状。現状としてマンパワー不足が挙げられ、今後の課題として人員確保、救急看護の質の確保が課題という内容でした。そして救急搬送患者の半数以上は高齢者であり、地域の整備も重要な課題と発表がありました。

大阪ポリナビ 救急

「救急センターの現状と課題」について、参議院議員石田昌宏先生より意見発表がありました。まず救急医療費を診療報酬だけでまかなうのではなく、地域のお金を組み込むシステムを導入すれば、また違った視点で人員確保が検討できるのではという意見がでました。

現在、医療システムは『悪くなってから病院に行く』が当たり前になっていると話しがあり、悪くなる前に病院を受診する事の重要性、予防医療の必要性を重点的に地域住民に健康教育の強化を行っていく必要があると説明がありました。上記予防医療の推進を行政でシステム構築すれば、救急搬送患者数が減少に繋がるのではないかいう、まとめになりました。命の重さを一番知っている救命救急スタッフが、救急搬送患者がどのようにしたら減少するのか、街づくりの観点で視点を変えてみれば何かヒントが見つかるのではというアドバイスも出ました。

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続いて大阪府看護連盟青年部、坂井智仁さんによる発表。タイトル「急性期病院の現状と課題」。所属病棟の病床数60床、予約入院は135人、昼夜問わず緊急入院が2人前後、また入院患者の高齢化から介護負担が増大しています。問題点として、残業時間の増加(1日残業時間:1.53時間)、スタッフの疲弊がありました。対策としてPNS制を導入することで、(一人のナースにかかる負担が軽減された)(スタッフ同士のコミュニケーションが円滑となり、業務がスムーズに行えるようになった)(休憩時間が確保できるようになった)という結果報告がありました。しかし、個々によりモチベーションが様々なことから、ペアとなるスタッフで看護の質が変化することや、急性期医療を取り巻く環境が変化して在院日数を短縮化すると同時に「地域完結型」のできる退院調整が求められているという課題報告がありました。

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「急性期病院の現状と課題」について、看護を考える地方議員の会、副会長、床田正勝先生より意見発表がありました。大阪府の地方議員と看護師で定期的にワーキング会議を行っており、意見交換を行う中で、多くの看護師から事務作業の多さについて軽減できないかと意見が上がっていると報告がありました。また事務作業が軽減できるように地方議員の会から、意見書も提出したと経過報告もありました。PNSの課題として、業務の最後に事務作業が残ってしまい、そのことが原因でっベッドサイドで腰を据えて話しを聞く時間の低下しているという指摘もありました。石田先生からも補足があり、政府としても、事務作業の軽減に向けて動き始めていると話しがありました。また大阪以外でも、地方議員を巻き込んだ、看護業務改善の声が上がればいいなと意見がでました。

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続いて大阪府看護連盟青年部、日高浩昭さんによる発表。タイトル「療養型病院の現状と課題」。所属勤務病棟の病床数54床。病床利用率は平均96%、入院患者の約9割は脳疾患患者、平均在院日数は450日、寝たきり状態の患者多く、医療依存度が高いことから、スタッフの介護負担の増大、十分なケアが行き届かないという問題点が挙げられました。死亡の原因として肺炎が7割を占めていることから、対策として介護口腔ケア推進士による教育・指導、歯科衛生士の訪問を取り入れ、介護負担を軽減するため、自動体位変換付きマットレス、スライディングシートを導入の報告がありました。結果として、ケアの質の向上、介護負担の軽減したという報告がありました。今後の課題としては71看護の実現、介護負担を軽減する道具の調達(助成金)が上がりました。

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「療養型病院の現状と課題」については、大阪府看護連盟会長、小坂佳代会長より意見発表がありました。業務内容別所要時間をまとめていることで、病棟業務全体のイメージが把握しやすかったと意見がでました。死亡原因1位の肺炎を見据えて、口腔ケアに的を絞った看護介入を評価されていました。71、助成金の実現に向けては、連盟会員増員をはかり引き続き声を出していくことが大切であると説明がありました。

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続いて、大阪府看護連盟青年部、大野由香里さんが発表。タイトル「訪問看護ステーションの現状と課題」。まず全国の訪問看護の概況について説明があり、日本の看護者数が約154万人に対して、訪問看護従事者数は約41千人。全国の訪問看護利用者数は32.3万人。大野さんの担当する地域の人口数は75729人(うち高齢者数は15768人)であり、それらの地域住民を159件の訪問看護ステーションで支えているという現状報告がありました。現在、勤務するステーションは常勤看護師4名、非常勤看護師1名の計5名で運営されて、24時間365日対応を行っていると報告がありました。今後の課題として、地域に根差した活動、密に他職者連携を行っていくために、自分たちの活動を地域に伝えていくこと、他職者と顔の見える関係構築に力を入れていくと報告がありました。

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「訪問看護ステーションの現状と課題」については、日本看護連盟青年部幹事、前田和哉さんより意見発表がありました。前田さん自身も訪問看護に従事されており、退院後の受け入れ、連携調整の部分で苦しんできた(退院後、すぐに再入院になってしまったなど)と話しがありました。また自身の経験を踏まえ、顔の見える関係づくりの重要性、大切さについても意見が述べられました。

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続いて、大阪府看護連盟青年部、廣田竜一さんの発表。タイトル「認定看護師の現状と課題」。廣田さん自身も「がん化学療法看護認定看護師」であります。認定看護の分野は21種類に分かれており、全国で18728人の認定看護師がご活躍されていると報告がありました。(うち大阪府の認定看護師数は1290人)認定看護師の問題点として、どうしてもっと増えないのかという問題点があがりました。認定看護師を取得したことで、施設内外での勉強会など活動の幅が増えたと報告がありました。しかし、すべての認定看護師の看護行為に診療報酬が算定されるのではなく、16分野のみしか診療報酬が算定されません。分野別での認定看護師数も、診療報酬が算定できる分野の登録数が多い傾向にあります。今後の課題として、施設要件・算定要件の緩和、算定可能分野の拡大、看護の質の向上=入院期間の短縮化、医療費の削減という報告がありました。

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「認定看護師の現状と課題」について大阪府看護協会会長、高橋弘枝会長より意見発表がありました。認定看護師・専門看護師と協働で仕事を行ってきた経験から、施設に認定看護師が配属されることで、診療報酬も向上し、看護の質も向上するため、施設経営的にもプラスになるという意見が出ました。何より、認定看護師ということで、患者さんからの安心が生まれると話しがありました。今後の見通しとして、更なる活動の幅の拡大、地域での精力的な活動が必要であり、在宅医療の質の向上には認定看護師の活動が必要不可欠だと説明がありました。

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最期に、兵庫県看護連盟青年部、松村直さんによる発表。タイトル「臨床教育者の立場から現状と課題」臨床と教員、どちらも経験されている松村さん。学び場と現場のギャップが大きく、新人看護師がすっと現場に入り込みにくい状況が存在していると報告がありまいした。改善策として看護教育の見直し、「学び場」と「現場」の敷居の高さを調整する必要があると報告がありました。具体的な教育として、看護師が行う、エビデンスに基づいた個別性のあるベッドサイドの環境調整訓練や、電子カルテを用いた情報収集方法技術の習得、看取りケアのシュミレーションなど、様々な教育プログラムを企画して、実践されていました。また地域の健康水準を上げるためにも、やはり教育は必要不可欠であり、潜在看護師の再教育を行うことで、質の高い看護師の現場復帰=地域の健康水準アップに繋がると報告がありました。

「臨床教育者の立場から現状と課題」について、衆議院議員木村弥生先生より意見発表がありました。在宅看護の質の向上が重要課題ではあるのだが、現場のマンパワー不足から、研修に参加できない問題も生じており、教育の確保が必要であると説明がありました。今後、人口減少に伴う少子高齢化社会により、看護師の担い手の減少が予測されるが、人口減少に歯止めをかける、少子化を克服する活動が大事であるということ。また待機児童問題の解消、学校教育の無償化など、看護の未来のために国会議員としての使命を全うしていきたいと説明がありました。

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最期に石田先生より、終わりの挨拶として、未来の看護について話しがありました。今後は急性期医療から、在宅医療への変換、個々の看護師の人間力が求めらる時代がやってくる。そう遠くはない、未来の看護は、科学技術の変化に伴い、業務的な作業はすべてAIが行い、看護師は患者さんのベッドサイドへ行き、目を見て、手を握って、話しを聞くという業務が優先される時代がやってくるかもしれないという話しで幕を閉じました。

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その後の交流会も大盛況でした。

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個人的には、連盟青年部の役員が各看護分野で看護業務を従事されており、現場の生の声を青年部自身で届けていたことに関心しました。また仕事と連盟活動、どちらも質が高く驚かされました。今回の学びや刺激を、宮崎県にも還元できるよう、日々の業務、連盟活動に活かしていきます。

なにわともあれ、人情の町、大阪。大阪府青年部の皆様、本当、親切に対応していただきありがとうございました。機会があれば、是非、今度は宮崎にお越しください。

宮崎県看護連盟青年部 広報担当 立山裕也

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