支部活動報告
『雑談の会』〜たかがい恵美子参議院議員を囲んで〜
県南第1支部
開催日: 2017年10月07日(土) 13:30〜16:00
会 場:大悟病院
参加者:35名
宮崎県看護連盟の渡部京子会長により「ベッドサイドの看護の倫理」についての講義がありました。
「倫理って何?」から、実際の看護援助の中で、「ベッドサイドで迷うこと」「ベッドサイドで困ること」などの事から、「なぜ看護倫理を学ぶ事が必要か」を学び、考える機会となった。
宮崎県看護連盟 会長 渡部京子 宮崎県看護連盟県南第1支部長
演題「ベッドサイドの看護倫理」 谷口 宜昭
宮崎県看護連盟 青年部部長 藤井直人
演題「青年部活動報告」
<参加者からの感想>
・看護連盟の取り組みを知ることができてよかった
・現在の看護職があるのは、先輩たちの働きかけがあったからだとわかった。
・政治との関わり充分に理解できた
・倫理については何度研修を受けても考えさせられる課題である。日々、ジレンマと戦っている。
15:15からは、『雑談の会』〜たかがい恵美子参議院議員を囲んで〜が幕を開けました。
「たかがい塾」の新たな試みとして、この「雑談の会」が全国各地で開催されています。
宮崎県内で記念すべき1回目は、この研修会となりました。たかがい恵美子参議院議員は、全国627の全ての支部に足を運ぶ予定です。全国の看護職ひとりひとりから、直の声を聴くことにより都心部中心ではなく、各地域での特性から問題点を抽出し、改革に繋げることが目的です。
開始直後こそ緊張感のある雰囲気でしたが、たかがい恵美子参議院議員の笑顔と親しみやすい言葉かけにより和やかで活発な意見交換ができました。
<研修会でのたかがい恵美子参議院議員からのコメント>
・看護師1人1人から現場の声を「直接」聴きたい。
・看護師の仕事って、長時間拘束されるうえに人命に関わる為、緊張しっぱなしです。看護職の身体的・精神的負担に対してしっかりとした保障が必要なのではないでしょうか
・看護師の技術に対しての評価に見合った収入は得られていますか?
・介護職、保育士の給与は毎年引き上げられているが、看護職の給与は変わってません。
・自分たちが働く環境を改善するためには、自分たちが声を上げて環境作りをしなければ!
<現場の声>
①看護協会は、看護師4年制度を推進している。しかし、医師会は准看護師養成の推進を続けているのが現状である。両者が対立することなく協力する体制作りは進めているのでしょうか?
②看護職の看護行為にもっと加算がついてほしい。
③看護職の給与の基準が施設によって違うのはどうしてでしょうか?
<たかがい恵美子参議院議員より>
①について
医師、看護師は共に専門職であり、専門職同士での利害関係での対立は当然発生します。その中で重要となってくるのは、「何がどのような問題であるか?」といった「具体的な現場の声」です。個人の問題点として国政に届けることは難しいですが、より多くの声が「集団の意見」として集まることで、国政に届ける事が可能となります。
准看護師として約40万人が進学しています。国は、4年前に進学者に対しての支援と看護の質向上のため、医療高等過程に進学する学生に対して授業料を免除される制度を実現しました。国家の財源として確保されている財源をよりよく活用するための施策です。
現在、全国238校に給付されています。
②③について
「医療職俸給表3」は、国家公務員の給与基準です。
看護職の働く環境は、様々です。地域の物価などから手当などによる給与格差が生じているのが現状です。
看護師は、交替制で24時間365日必ず施設内で誰かが働いています。夜勤などによる変則的な勤務時間により、乳がんの発生率の上昇や睡眠障害など、健康被害も明らかにされています。そのリスクに対しての保障は約束されていますか?
また、認定看護師など看護専門職として知識や技術を習得することで、給与に反映されていますか?
<たかがい恵美子参議院議員の希望>
「看護職の基本給を3万円上げたい!」
(理由)
①勤務に入る際、30分前には入りますよね?
→残業代は?つきませんね。
②仕事が終わって、必ず定時で帰れますか?
→帰れませんよね?30分は残るのではないでしょうか?
※上記①②から、毎回の勤務で約1時間のサービス残業が発生している。
・看護師の平均給与(ボーナスを含む)から計算すると、時給=約2500円となる。
・年間、225日の勤務となる。よって、年間225時間の超過勤務が発生する事になる。
2500円×225=562500円とすると・・・
月の基本給が3万円上がると、ボーナスを含めて年間約60万円上がることになる。
よって、サービス残業分が補填できる。
※国家公務員の俸給表[医療職俸給表(三)]
https://kyuuryou.com/w496.html
※たかがい恵美子氏が参議院議員になるまでのおいたち
http://takagai-emiko.net/index.html
県南第1支部研修会参加者からの声が届きました
「『雑談の会』〜たかがい恵美子参議院議員を囲んで〜」に参加された、2名の方から感想が届きました。
<大悟病院 八瀬尾大輝さん>
看護連盟の研修会に参加して、渡邊会長の「ベッドサイドの看護倫理」の講演で、看護師や患者は様々な法律によって守られており、看護師は、患者の為に質の高い看護を維持・向上させなければならないと思った。
看護現場で起きる倫理的問題の一つの事例として「身体拘束を行って何が守られるのか、他に方法はないのか」と言われ、自分の病棟の状況を考えると、もっと看護師や患者に対して良い解決策がないかと改めて考えさせられた。患者さんに対して、入院中だけではなく、看護師の責務としてその人らしい生活が全う出来るように、退院後の支援も考える事が重要であると改めて思った。
<大悟病院 上村康博さん>
政治や選挙について勉強不足であった。また、議員の方と話す機会もなく政治が遠い存在であったこともあり、自分にはあまり関係のないことだと思っていた。
しかし、たかがい恵美子参議院議員が研修会に来られ、直接聞く機会ができ、雑談会の中で、給料のことや看護教育のことなど自分たちにとって身近なことについての話があった。全く政治に興味の無かった自分でさえ聞き入ってしまう内容であった。
今回の雑談会で、たかがい恵美子参議院議員のような看護職議員が、実際にどのような活動を行っているかを知ることが出来て良かったと思う。これからも政治に興味を持ち積極的に選挙に参加したいと思った。